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NHK のある番組を見ていたら、アナウンサが fast food のことを「ファストフード」と発音しているのに気がついた。

ひと昔前までぐらいは「ファーストフード」と発音されていたし、文章にもそう書かれていたと思う。広辞苑、明鏡国語辞典でも、「ファーストフード」の見出しに説明が書かれていて、「ファストフード」の項目は「ファーストフードを見よ」という旨のみが書かれている。なぜ、fast food は「ファストフード」と発音されるようになったのだろうか。

ネットで少し検索してみると、「first food ではないから、ファーストフードという言いかたは間違い」というようなことの書かれているサイトがたくさんあった。それどころか、「ファーストフード」は和製英語(つまりファストフードなら和製英語でない)とまで書いてあるサイトもある。しかし、どうも、わたしはその意見に賛成できない。

もともと英語には日本語でいうところの母音を延ばす音はないはずだったと思う。中学生用の辞書などでは live を「リブ」、leave を「リーブ」などと表記するから、英語でも同じ母音を短く発音したり延ばして発音したりすることがあるかのように見えるかもしれないけれど、live の母音「い」と leave の母音の「いー」は違う母音だ。前者は東北弁の「い」のように「い」と「え」の中間のような音、後者は口角を引き上げて出す音だ。ちなみに、大学の時に英語の発音を教えてくれた米国人の先生は、後者の発音について、何か嫌なものを見たときに「イー!」と叫ぶときの発音だとかいって手を顔の横に当てておもしろおかしく実演してくれた。つまり、fast を「ファースト」とか「ファスト」とかいうのは、日本人にとってどちらか聞こえるというだけで、英米人は「ふぁ」を「ふぁー」と延ばしたり延ばさなかったりして発音しているわけでない。

それと、英語の場合、文中の重要な要素は強勢をつけてゆっくり長く延ばしているように発音するはずだったと思う。たとえば、It is fast! という文であれば、It is の部分は速く弱く発音する(だから It's になる)し、fast の部分は強くゆっくり発音すると思う。日本人には「ファースト」と聞こえるだろう。

だから、fast food は「ファストフード」のほうが英語の発音に近いといえないとわたしは思う。おそらく、問題になっているのは、日本語で「ファースト」というと fast ではなくて first のほうを思い浮かべさせるのではないか、ということなのだろう。それではなぜ、breakfast は「ブレックファスト」ではなく「ブレックファースト」と書くのか。よくわからない話だ。

余談だが、fast food の fast は「速い」という意味だが、breakfast の fast は「速い」という意味ではない。語源が違う同じ綴りの単語で、「断食」という意味である。一夜の断食をやめるから breakfast というわけだ。

なお、わたしは英語も語学も専門ではないので、ここに書いた内容に間違いがあるかもしれない。間違いに気付かれたかたは、ぜひご指摘いただきたい。
コメント
この記事へのコメント
fast の発音は一般的にファストで発音しますよね?
だからfast foodでファストフードっていう読み方で違和感ないですが。
むしろテレビとかでファーストフードフードって言われるとfirst foodって感じるんでなにそれどんな食べ物?って思っちゃいます
2014/05/20(火) 00:02 | URL | 名無し #-[ 編集]
なるほど。最近はそういう感覚なんですね。

むかしは「ファーストフード」と表記して発音していた時代があったんですよ。
2015/08/20(木) 09:31 | URL | たんご屋 #-[ 編集]
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