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幼稚園受験や小学校受験のことを世間で「お受験」というらしいとは知っていたが、幼児が通う教室のことを「お教室」というというのはほんの数日前まで知らなかった。

受験も教室も漢語なのだから、御の字をつけて美化語にするなら「ご受験」「ご教室」のように「ご」がつくほうがふつうである。たとえば皇族の子女に対して本当の敬語として使うのなら「ご受験のためにご教室にお通いになっています」のように「ご」を使うだろうと思う。

なぜ一般人の幼児の受験や教室は「お受験」「お教室」なのか。ふつうの意味の「受験」「教室」ではないということなのだろう。

「お受験」というのは、年端もいかぬ幼児に受験という苦労をさせる子煩悩で親バカな行為を揶揄しているのだと思っていた。自分の子どもに使うときは
「親バカで恥ずかしいんだけどねえ、(いわゆる)お受験をさせるんですよ」
と照れと自嘲を込めているのだと思っていた。

しかし、連れ合いに意見を聞いてみると、そうではなくてふつうの丁寧語として使われているのではないかという。どちらの感覚が正しいのか、このことばが生活語彙になっていないわたしたちには本当のところはもちろんわからない。

わざわざ「お」をつける理由は、「おてて」「ご本」のような幼児語にすることで幼児の受験であることを示しているのかもしれないし、上品ぶった大人の言いかたを揶揄しているのかもしれない。あるいは、「とんだご挨拶だね」とか「大きなお世話だ」のように丁寧語にすることで皮肉を込めているのかもしれない。
コメント
この記事へのコメント
へえ、正しくは「ご教室」なんですか!?
「お教室」って、「お仕事」とかの仲間かと思っていました!
(「お仕事」も誤用だったりして…)

私は奥様のご意見に賛成で、「お受験」は揶揄を込めた言い方ですが、
「お教室」は、幼児語+丁寧に言っているだけだと思います。
「お話を聞いてね」「ご本を読みましょう」みたいな感じで。
子供に「今日はお教室の日よ」という場合に使う言葉なので。

…と、70年代にお教室に通ってお受験をした私は思っていましたが(笑)
いかがなものでしょう?
2007/06/16(土) 15:59 | URL | すー #-[ 編集]
子どもを「お受験」させる親で、この言葉を揶揄あるいは自嘲をこめて使っている人は今や少数派ではないでしょうか。最初に使われるようになった時のいきさつは知りませんが。

妻や「ママさん仲間」の会話を聞いていると、幼稚園や小学校に入るための受験を指して、ごく普通に(むしろ堂々と?)使っているように感じます。主体性が出てきた年齢で受ける高校や大学の「受験」と区別する言葉にもなっているようです。私自身は、言い慣れていないためか「お受験」は使いませんが、今後どうなるかはわかりません…。

「お教室」については、幼児に対しても使うことができる、普通の丁寧語というように感じています。

美化語だと「ご教室」「ご受験」が正しいのですか…。かえってヘンに感じてしまうのは、「お教室」「お受験」という言葉に慣らされたせいでしょうか。
2007/06/16(土) 17:12 | URL | 子守男 #SHLDkvn6[ 編集]
なるほど、そうですか。子どものいないわたしたち夫婦にはよくわからないことですので、教えていただいて参考になりました。ありがとうございます。
すーさんは「お教室」に通って「お受験」をなさったのですか。たいへんだったでしょうね。その当時の言いかたでは「教室」に通って「受験」をなさったということになるのでしょうけど。
特定のことばを美化語にするときに「お」をつけるか「ご」をつけるかというのは、むずかしい問題だと思います。また機会を見つけて書いてみますね。
2007/06/16(土) 23:20 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
おっしゃるとおりだとすると、わたしの言語感覚はずいぶんずれているようですね。現実社会でのことばの使われかたにもう少し敏感でいなければならないと反省しております。「お受験」と「ご受験」のどちらが正しいかという議論をしても詮ないことですが、まあ、例外はあっても、漢語は「ご」、和語は「お」を使うというのがふつうだろうと思います。「お」か「ご」かは別として、この「お受験」という語の場合は、なんといいますか、本来の意味とは別の意味を表現するためにわざと「お」をつけているという感じがわたしはしています。
2007/06/16(土) 23:31 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
私が「お受験」と言えないのも、やはりこの言葉に照れ隠しや自嘲めいたニュアンスを感じているからです。やはり最初はそういった意味で使われ始めたのでしょうね。

ただ、妻の話を聞いていると、特段裕福でなくても、多少の経済力があれば子どもを私立に通わせたいと思う親が、かなり増えているのではと思います。逆に言うと、政府の方針に左右される公立校の教育や「荒れた教室」を避けたい親がそれだけ増えているということでしょう。

大学まではずっと公立校で学んだ私も、かつて「ゆとり教育」の実態ルポを何かで読んで、これでは日本はダメになる、と思ったことがあります。そのルポは極端な例だったかもしれませんが、「お受験」という言葉が普通に使われるようになっているとしたら、やはりこうした最近の世相が背景にあるのかもしれません。
2007/06/16(土) 23:57 | URL | 子守男 #SHLDkvn6[ 編集]
うちには来年小学校になる息子がおります。「お受験」はテクニックで「お教室」にかよわないと受からないようです。通っている友人に私立を受ける理由を聞くと、引っ越しの予定がすでにあり、小学校を途中で転校して、いじめの対象にされたくないから、と言っていました。
うちは公立に行く予定にはしてますが、以前私立の保育園から公立の保育園へ変わったとき、私立のときは先生が「ご苦労様」「お疲れ様」って挨拶してくださったのに、公立では「私たちは疲れているのだから早く帰ってこい」のように言われ仰天。面倒をみてやってるんだっていう態度でいっぱい。。サービス業だという意識はこれっぽっちもない公務員という感じで。。こういう方達に子供の面倒をみてもらいたくない、とも友人は言ってました。それは。私も同じ思いですが。。私立にいくお金はなく。。
私も、大学まで公立でしたが、現在私学で働いています。いまや国立大学も独立行政法人にはなりましたが、やはり私学のほうがどうやって学生を確保していくかという意味の努力ははるかに先を行っています。同じ分野の国立は、学費の安さで勝負している感じですし、公務員の意識は。。なかなか変わらないのではないかと。。思ったりします。。
2007/06/17(日) 07:40 | URL | Little My #GMiUtySc[ 編集]
なるほど、そういう背景があるのですか。わたしも高校まではすべて公立学校で、それで特に問題を感じたことはありません。大学は私学でしたが、もし国公立大学だったらどうだったかなあということは考えても意味がありませんので考えません。
教育はやり直すことも対照実験をすることもできませんので、ある教育環境が本当によいか悪いかということは個人の寿命を超えたスパンで見ないとわからないでしょうね。
あ、念のためですが、わたし自身は「お受験」をさせる親のことをどうこう思っているわけではありません。そもそも「お受験」ということばを使うこともありませんし。
2007/06/17(日) 09:41 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
「お受験」という言葉は、たしか、ドラマの中で使われて普及したと記憶しています。
小学校受験は私にとっては当然の出来事だったので、自分の生い立ちを
バカにされたようで悲しかったのを覚えています。
2007/06/17(日) 09:49 | URL | すー #-[ 編集]
そういうこともあるのですか。故星新一さんが学校はすべて株式会社にせよと何かに書いておられたのを思い出しました。そのときはとんでもない暴論だなあと思いましたが、あんがい慧眼だったのかもしれませんね。社会保険庁のでたらめぶりを見ていると民間企業のほうが信頼できそうですよね。
2007/06/17(日) 09:58 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
ドラマから普及したのですか。そのドラマは見ていなかったようです。情報どうもありがとうございます。
「お受験」は幼児に受験させるという親バカ行為をからかう言いかたではないかと思ったわけで、少なくとも受験する幼児をバカにする意図はまったくないと思います。そもそも幼児をバカにするひとはいないでしょう。
また、親バカというのは、新婚さんをからかいたくなるのと同じで、からかいたくなるような愚かしい面もありますが(だから「バカ」というのでしょう)、子どものいないわたしでさえ心情を理解できる自然な感情で、基本的にはほほえましいことだと思います。

追記:
まあ、共通一次世代とかゆとり世代とかいってステレオタイプでひとを判断しようというひともいますし、極端にいえば「大学なんて行ったらバカになる」というひともいるわけです。そういう無責任な声をいちいち気にしていてはきりがありません。
2007/06/17(日) 10:15 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
思い出しました。高校のとき、映画館で「お受験」という映画を見ました。映画の内容(リンクで映画のabstractがあります)を考えてみれば、「お受験」ということばはほんとうにsarcasmですね。

でも、その映画を見たとき、日本語がさっぱりわからなかったから、映画のタイトルがこういうネガティブな意味があることがわかりませんでした。
2007/06/18(月) 18:28 | URL | ゆ #-[ 編集]
sarcasm とは「皮肉」ですね。上品なことばを使うことで皮肉や婉曲表現(euphemism)を表すのは、日本語にかぎらずどの言語でも同じなのでしょうね。
日本語では、たとえば、「お迎えが来る」で pass away、「お勤め」で imprisonment という意味になることがあります。ただし、いつもそういう意味になるわけではないので気をつけてください。自然に使えるようになるまでは使わないほうがよいでしょう。
2007/06/18(月) 18:59 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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