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漫談家の長井秀和さんは、ちょっと意表を突く辛辣なことをいったあとに「間違いないっ!」と強く断言して笑いを誘う。

長井さんの「間違いない」は英語でいえば no doubt ということだが、これを「間違えない」だと思っているひとがいるらしい。そう書いてあるサイトがいくつかある。文字だけなのではっきりしないが、このように書くひとは「けして間違えない」というときのような動詞の未然形だと思っているのではなく「間違え」という名詞に「ない」をつけた表現だと解釈しているのだと思う。

たしかに、「間違い」のことを「間違え」ということがある。学者ではないので正しいかどうかは保証しないが、「間違い」は五段動詞の「間違う」の連用形が名詞になったもの、「間違え」は下二段動詞の「間違える」の連用形が名詞になったものだと思う。

動詞の連用形が名詞になることはよくある。「賭け(賭ける)」や「すすめ(勧める)」がそうだ。「間違え」に似たものなら「備え(備える)」があるし、「間違い」に似たものなら「救い(救う)」がある。

間違いない」は「間違い(間違え)がない」ということなのだろうか。それはたぶん違う。「しかたない」「かたじけない」「とんでもない」がそうであるように、「間違いない」はそれだけで 1 つの形容詞だろう。

「しかたない(仕方ない)」の「仕方」と同じ意味だからといって「やりかたない」というわけにはいかない。したがって、「間違いない」を「間違えない」と言い換えることはできないと思う。

この説が正しいとすると、「とんでもありません」が誤用なのと同様に、「間違いありません」「間違いございません」と言うのもおかしいのだろう。「間違いのうございます」が正しいはずだ。間違いない(かもしれない)。


日本語についての主な過去記事:
硬いイシ、堅いイシ、固いイシ
禁漁が解禁
ルー語変換
碁将棋の日本語
安倍首相と「親切」ということば
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