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OL とは女性会社員のことだが、わたしはこのことばを実際の人間に対してしゃべったり書いたりしたことがない。連れ合いは会社に勤めているが、そのことを他人に伝えるときは会社員とか勤め人とか言っている。

WOMANSWORD という本がある。女性に関する日本語のキーワードを解説し日本女性の置かれている状況を考察している本である。この本の OL の項から一部を引用する。
The OL is the butt of many jokes, but few people stop to consider how the nation's business would probably screech to a halt without OLs to do paperwork and field phone calls.
この本の初版は 1987 年である。そのころから OL とは単なる女性会社員という意味ではなく、コピー取りや電話番などを主な仕事にする職業という含意があったということだ。

女性会社員には昭和 30 年代まで BGBusiness Girl)という呼び名が使われていた。ところが英語圏では BG は Bar Girl の略称で売春婦の意味でも使われるということが知られ、東京五輪(昭和 39 年)の前年に雑誌「女性自身」が新しい名称を公募した。その結果、この OL ということばが選ばれたという。

なぜふつうに会社員という呼び名ではいけなかったのかというと、男性会社員と区別する必要があったのだと思う。当時の女性会社員は、1 つにはお茶くみや電話番のような補助的な仕事が中心だったこと、もう 1 つは結婚退職までのいわゆる「腰掛け」として就業している女性社員が多く社会もそのように見なしていたため、そうではない正規戦力としての男性会社員と区別する必要があったということなのだろう。

昨日の日経新聞の春秋も OL ということばのことを取り上げていた。いわく、
往時は輝きを放っていたに違いないこの言葉も、今やすっかり手あかが付いている。
本当に往時は輝きを放っていたのだろうか。わたしはそうは思わない。「女性」会社員を特別なものとして区別しようとしてできたことばだからだ。いずれ死語になるであろうことばだと思う。
コメント
この記事へのコメント
「OL」、いつの間に以前ほど聞かなくなりましたね。
社会人になったころ、少なくと私の周囲では、それなりに日常的に使われていました。男同士で飲みに行くと、「女子大生・OL・人妻」が話題にのぼったりしたし(俗っぽい話ですみません、当時は若かったもんで…)、職場の女性陣―社員やアルバイトの女性たち―も、「OL」という言葉を使っていたはずです。当時コミック雑誌で連載が始まったのが、女性(「女流」も死語でしょうね)のマンガ家による「OL進化論」でした(この作品、かなり最近まで連載されていたはずです。今もやってるのかな?)

そんな記憶があるせいか、「往時は輝きを放っていた」かどうかはともかく、「OL」がある種の存在感を持っていた時はあったと個人的には感じています。この言葉の意味、使用の是非についてあまり深く考えていない人が多かったのでしょう(私もその一人です)。
2007/06/27(水) 01:21 | URL | 子守男 #SHLDkvn6[ 編集]
わたしはむかし 2 つの会社で会社員をやったことがありますが、最初の会社の同僚の女性はみなプログラマかシステムエンジニアでお茶くみや電話番のための女性社員はいませんでした。2 つ目に勤めた会社では上司(社長)が女性でした。そういうわけで、いわゆる OL と区別して呼ばれる職業人、あるいは自分でそう名乗る職業人と現実に会ったことがないのです。
「OL 進化論」ですか。ありましたね。秋川りすさんでしたかね。わたしは内田春菊さんの「シーラカンス OL」が好きで単行本をもっています。主人公には名前がありません。内田さんによれば「シーラカンス OL は、いつも、『おーい』とか、『ねえ、ちょっと』とか呼ばれているので名前はよくわかりません」とのことです。
2007/06/27(水) 07:54 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
女性ファッション誌では、まだまだ普通に使われていると思いますよ!
“エビちゃんOLの夏の着まわし”とか。
そういう雑誌に出てくるOLちゃんたちは“あーあ、今日は残業でちょっぴりお疲れ”(←適当ですが)とか言いながら8時に上がってホテルのバーで飲んだりしていて笑えます。8時なんて定時みたいなもんだよ!!!!! と思う私は元会社員です。
2007/06/27(水) 08:22 | URL | すー #-[ 編集]
なるほど、女性ファッション誌を読まないのでよく知りませんが(笑)、そうなのですか。
OL というのはなにげないことばではありますが、看護婦が看護師に、スチュワーデスがフライトアテンダントに呼称が変わっていった昨今の流れからいいますと、そのうちなくなりそうなことばですよね。
2007/06/27(水) 09:19 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
子供のときに、女性について「俳優」「医者」という言葉を使ったら、友人に「女優」「女医」でしょ、と訂正されたことを思い出しました。仕事の質には男女差のなさそうな職業なのに。
言葉本来の中立な意味より、聞く側のイメージは古い歴史をひきずって限定的なままということでしょうか?
例えば「会社員」は何となくスーツにネクタイの男性っぽくて、「OL」は会社の制服の女性っぽいとか?
実際には、自前のスーツの女性あるいはカジュアル私服の男女社員が増えていると思いますが。
2007/06/29(金) 06:03 | URL | ぐうたらぅ #h2gwSyWs[ 編集]
コメントありがとうございます。
俳優の場合、女優と男優という対称のことばがありますし、「女優が少年を演じる」のように性での区別が必要な場合もあるでしょうね。医者のほうは女医はあっても男医はありませんし、性別で語を使い分けることが必要な場合をほとんど思いつきません。
OL は事務員の印象が強いですね。専門職、営業職、研究職などは、女性であってもあまり OL とは言わないような気がします。
2007/06/29(金) 07:54 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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