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日本テレビ系列で日曜の深夜(月曜の朝)に放送している「NNN ドキュメント’07」というドキュメンタリ番組を録画して週日に見ている。今週放送された北海道夕張市破産についての放送回をさきほど見ていたら、ナレーションが

炭坑はなやかりし(華やかりし)頃…

といったので、あれ、と思った。こうやって文字に書いてみると一見正しいようにも見えるが、声に出して読んでみれば、おかしいなと感じるだろう。

ふつうは「はなやかなりし(華やかなりし)頃」という。形容動詞「華やかなり」に過去を表す助動詞「き」の連体形「し」がくっついている、という説明がわたしにはもっともすんなり納得できる。しかし、形容動詞という品詞はないという考えで名詞「華やか」に助動詞「なり」、さらに助動詞「き」の連体形「し」がくっついているというひともいるかもしれない。いずれにせよ、「はなやかりし(華やかりし)」という表現は文法から判断すれば正しくないと思う。

ところが、Google で検索してみると意外なことがわかった。誤用と思われる「はなやかりし(華やかりし)」が約 1,490 件もあり、正しいと思われる「はなやかなりし(華やかなりし)」は約 617 件しかなかったのである。そして、やはり誤用と思われる「はなやかかりし(華やかかりし)」という表現が約 2,950 件もあり、これがいちばん多かった。

これはいったいどういうことだろう。「若かりし頃」の「かりし」の影響でこのこのような言いかたが広まったのか。それとも、わたしがまるっきり勘違いしているのか。何かご存じのかたがいらっしゃったら、ぜひご教示いただきたい。

追記:
「若かりし頃」というのだから「華やかりし頃」でいいんじゃん、というひともいるような気がしてきたので、なぜわたしが「華やかりし頃」を変だと思うかをもう少し説明してみる。
「かり」は形容詞、あるいは助動詞の連用形に「あり」がくっついてできたかたちだという(広辞苑 第四版)。つまり「若かりし頃」を分解すると「若く+あり+し+頃」である。その伝でいけば「華やかりし頃」は「華やく+あり+し+頃」に分解されることになるが、「華やく」つまり「華やい」という形容詞はないので、この言いかたはおかしいと思うわけだ。
このことは、別の形容動詞、たとえば「静かなり」などで考えればわかりやすい。仮に「華やかなり」が「華やかりし頃」になるというのなら、「静かなり」は「静かりし頃」といってもよいということになる。しかし、実際には「静かりし頃」というひとはいないだろう。ふつうは「静かなりし頃」である。
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