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前回、ぐうたらぅさんから「バスがいる」と言うかどうかとのコメントをいただいた。ぐうたらぅさんは言わないとお考えとのことだが、わたしは言う。たとえば、駅の前から電話で道を聞いてきた友人に

白いバスがいたらそれに乗ってください。

と伝えることがある。

白いバスがあったらそれに乗ってください。

とはわたしは言わない。

前回ご紹介した番組「NHK知るを楽しむ - この人この世界 日本語のカタチとココロ」の第6回「『ある』と『いる』にはルールがある」では、表題のとおり「ある」「いる」の使い分けについても論じられていた。

「クマのぬいぐるみがある」というのに「ぬいぐるみのクマがいる」というのはなぜか。金田一秀穂さんは、「心をもった存在と感じられるかどうかが、『ある』と『いる』を分ける判断の基準だろう」とおっしゃっている。

何を「心をもった存在」と感じるかはひとによって違うから、特定のものに「ある」を使うか「いる」を使うかは個人によって異なるし、どういう感じかたが正しいということはもちろんない。バスに関しては、ぐうたらぅさんは心のない存在、わたしは心のある存在と感じているようだ。

一般に子どもはおとなより共感しやすいだろうから、たとえば、海に潜ってウニをみつけたとしたら「あ、ウニがいた」ということが多いだろうと思う。おとななら「あ、ウニがあった」というひとも半分くらいはいそうだ。

追記:
「ウニがいた」か「ウニがあった」かは、単に子どもとおとなの違いというわけではなく、海に棲む生物としてウニを純粋に見るか、獲物として見るかという違いもあるのかもしれない。子どもでも漁で海に潜る場合は「ウニがあった」というだろう。


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コメント
この記事へのコメント
たんご屋さん、私のコメントを記事に取り上げていただき、ありがとうございます!

私はバスが「停まっている」なら言うのですが「いる」は違和感があったんですよ~。「ある」は、バスのダイヤということなら、例えば「新宿行きのバスがある」などは言います。
でも、バスそのものについては「バスがある」も「バスがいる」も変な気がするのですが、バスを説明する言葉によって変わってきそうなので、もう少し例文を考えてみないと自信がないです。たんご屋さんの「白いバス」の例ですと私は「いる」より「ある」の方がしっくり来ます。バスの運転手さんには感謝していますが、バスの心はたしかに考えたことがないですねぇ。

ウニは、私は海にいる状態のものなら「いる」と言いますが、食材や料理になってくると「ある」と言います。これは心で説明できそうですが、私にはウニの心を意識しているという自覚がありません…。海の幸は大好きですよ!

ロボットや微生物はあまり心がなさそうでも「いる」だし、植物は、私は「ある」のような気がしますが、心はあるかもしれないと思っています。
だから、ほんとうに心なのかという疑問が少しあります。
2007/07/14(土) 02:18 | URL | ぐうたらぅ #h2gwSyWs[ 編集]
いえいえ、かってに取り上げてしまってどうも失礼しました。
わたしは子どもっぽいのか、ふつうのひとよりも「いる」をよく使うようです。いまなら「台風はどのあたりにいるの?」と言ったりしますね。
もちろん、本当に心があるかどうかといえば、バスもウニも台風も心はありません。秀穂先生の説明でいえば「心があると『感じられるか』」の「感じられるか」のほうに意味があるのでしょう。人間は、自分の意思で動いている(と感じられる)ものに対して、心の存在を自然に連想するものなのだと思います。ことばは客観的な事実に基づいて使われているのではなく、使うひとの心の世界、連想の世界に基づいて使われているものですからね。

追記:
ぬいぐるみのクマは動きませんが、クマの好きなひとが「いる」を使うことは理解できます。(そのひとの心の中で)動いてもふしぎではない、心があってもふしぎではないと思えるほど愛着をもっている(存在感がある)ということだと思います。プーさんとかキティちゃんなどのキャラクタ人形ならなおさらそうでしょう。「うちには小さいプーさんがいるのよ」とかいうひとはけっこういそうです。ちょっとしたことばの使いかたにそのひとの好みや感じかたが表れるのですからおもしろいですよね。
2007/07/14(土) 07:55 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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