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先日、録画したのに見ないままになっていた成瀬巳喜男監督の「流れる」という映画を連れ合いといっしょに見た。おもしろかった。見てよかったと思える映画を見たのはひさしぶりだ。

主人公の女中を演じるのは田中絹代。置屋の女将は山田五十鈴、その娘役に高峰秀子、芸者役に杉村春子、岡田茉莉子、そして重要な役回りになる姐さん役に栗島すみ子。こんなにおおぜいの花形女優が出演しているというだけでびっくりだ。男優陣はちょっと寂しいが「七人の侍」の宮口精二、加東大介が出演している。

あまり筋をばらしたくないので周辺的なことについての感想を書くと、日本のむかしの生活のようすにとても懐かしい印象を受けた。といっても、この映画に描かれているのは戦後間もないころの話で直接知らないはずの情景だ。

それでも、わたしの子どものころでもエアコンのある部屋でコーヒーを飲んでテレビで映画を楽しむ現在と生活のようすは大きく違った。夏は蚊帳を釣っていたし、うちわが重要な冷房装置だったし、飲むものといえば水道の水が当たり前だった。そういうちょっと不便だけれど夏を全身で感じていた生活に懐かしさをわたしは感じたのだろう。

追記:
田中絹代のことばづかいがとても美しい。でも、いまああいうふうにしゃべるひとがいたら慇懃無礼といわれてしまうだろう。
コメント
この記事へのコメント
残念です。新聞をとっていないとやはりいけませんね。是非観てみたいです。成瀬監督は小津監督の陰にかくれなかなか地味な印象があります。でもこちらを読んできれば谷崎氏の「猫と庄蔵と二人のおんな」成瀬さんの手になるものをみてみたかったなどと勝手に想像(ならぬ願望です)。男性からみても女性から見てもちょっと凄いんじゃないの・・という人の心の襞を描く監督さん。日本にはまだまだ見過ごされている隠れた名作がたくさんあるような気がします。ずばりそのものの物言いが当たり前になった昨今ですから、確かに相手があまり美しい言葉遣いだとかえって話された側が萎縮し卑屈になりかねませんね。映画は観ていませんがわかる気がします。
2007/09/05(水) 12:58 | URL | のら #-[ 編集]
数年前に NHK BS でやっていた「生誕100年 成瀬巳喜男特集」を録画したものです。物語は坦々と進んでいき、なにげない場面のひとつひとつになんともいえない気持ちになりました。山田五十鈴や杉村春子のことばづかいも独特で粋でしたね。消えゆく文化やその消えゆく文化に係わるひとたちの儚さも感じました。おすすめします。
2007/09/05(水) 13:30 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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