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あるドリンク剤の注意書きを読んでいたら、次のような表現があった。

他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり品質が変わります)。

括弧内の文が引っかかる。

試しに文章校正ソフトの Just Right! 2 で上記の文を校正させてみると、「なったり」の部分が反転表示されて次のように指摘された。

文中で並列を表す「たり」が単独で使われています。
並列を表す「たり」は、「~たり、~たりする」のように反復して用いるようにします。
確認・訂正してください。

つまり、「誤用の原因になったり品質が変わったりします」と直したほうがよいというわけだ。

このような短い文だと気がつきやすいのだが、長い文を書いていると後ろのほうの「たり」をうっかり抜かしてしまうことが意外にある。それどころか、後ろの「たり」を抜かしたほうがむしろ自然に感じることもある。ドリンク剤の例のような使いかたが増えてきているのはそういう理由からだと思う。

追記:
この「たり」って何だろうと思って広辞苑を見てみると、「元来は文語完了の助動詞タリの連用形」と書いてあった。つまり、「武士道とは死ぬことと見つけたり」の「たり」の親戚ということらしい。
しかも、命令・勧誘の意味もあって、「さあ、どいたり、どいたり」というときの「たり」と同じだという。

この広辞苑の命令の意味の例では「どいたり、どいたり」(どいた、どいた)と「どいたり」(どいた)を 2 回繰り返しているが、「さあ、どいたり」(さあ、どいた)と 1 回ですませることもあるし、「ちょっと待ったり」(ちょっと待った)なら、1 回ですませるのがむしろふつうである。上で書いた並列の「たり」もあまり繰り返すと冗長になるが、命令の「たり」にも同じ傾向があるのかもしれない。
コメント
この記事へのコメント
たんご屋さんのおっしゃるような例、最近は多いようですが
私は「たり」が1つだとおさまりが悪くて気持ちが悪いです。

ちなみに字幕だと、
1/誤用の原因になったりーー
2/品質が変わったりします
という風に2つの「たり」が離れ離れになることがよくあって、
Just Right! くんがいちいち誤用です!! と教えてくれるのが
ちょっと五月蝿いです。分かってるってば!!
2007/09/08(土) 17:51 | URL | すー #-[ 編集]
なるほど、字幕翻訳の場合は副詞の呼応などを Just Right! にチェックさせるのがたいへんそうですね。

これはずいぶん前にどこかのブログで見たのですが、ある会社のスタイルガイドでは後半の「たり」を書かないように指示されているそうです。びっくりです。そんな文をむりやり書かされると感覚が狂ってしまいそうですね。「踏んだり蹴った」とか「願ったり叶った」と書くひとはまさかいないでしょうね(笑)。
2007/09/08(土) 18:11 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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