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年末の深夜に、刑事ドラマ「相棒」という番組の再放送で「クイズ王」という回を見た。

主人公の刑事たちは一連のクイズに答えないと不特定のだれかを殺すと電話で恐喝されてクイズに答えていくが、けっきょく答えきれずにある男性が殺されるという話だった。そのあと、主人公たちはクイズに正解できなかったことを仲間の刑事たちに責められて責任問題になりそうになる。

見ていて、「えっ、なんで」と思った。犯人がだれかを殺害したことが事件の本質なのであって、刑事さんたちがクイズに正解できたかどうかは本質的な問題ではない。この刑事さんたちに対しては、ほとんどのひとは「たいへんな重圧の中、できるだけのことをやったのだな」と思うだろう。遺族なら、正しく答えてくれていれば殺人はなかったかもしれないとくやしい思いもするだろうし、正解してくれていたらと恨むことはあるかもしれない。しかし、答えられなかったことに対して業務上の責任を追及するなんていうのはありえないことだとわたしは思う。

また、犯人が主人公を事件に巻き込んだ動機も常識離れしていた。犯人が飲み屋で知り合いと話していて「怒り心頭に達する」という表現を使ったのを、たまたま同じ飲み屋いてそれを小耳にはさんだ主人公に、「怒り心頭に発する」ですよ、と正されたことで自尊心を傷つけられたのが動機だということになっていた。

飲み屋で別のグループのひとがちょっとことばづかいを間違えたのを近寄っていってわざわざ注意する主人公もそうとう変なひとだ。また、そのくらいのことを何ヶ月も覚えていて恨みに思っている犯人も、とても健康なこころの持ち主とは思えない。

主人公も犯人も東京大学出身で優秀な頭脳の持ち主という設定だったので、それなら犯人と主人公の謎解きの知恵比べを見たかったのだが、犯罪のトリック自体はそれほど手の込んだものではなく容易に想像のつくようなものだった。

それにしても、主人公の頭のよさや犯人の自尊心の高さを表現する手段が日本語の豆知識の披露合戦しかないというのはなんとも白ける。こんなブログを書いているわたしがいうのも何だが、そういう日本語の豆知識なんて何冊か本を読めばだれでも知ることができる。頭のよさとは何の関係もない。
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