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「超」文章法
野口悠紀雄 中央公論新社 2002年10月

「『超』整理法」の野口先生による文章読本。前半の三分の二ぐらいは、なぜ文章を書くのか、どのような構成や技法で書けばよいのかといった、文章の種を見つけてふくらませる方法を中心に書かれている。後半は、主部と述部の組み合わせかた、修飾語と被修飾語の並べかた、読点の打ち方など、具体的な作文技術になっている。

後半部分は、本多勝一「日本語の作文技術」など類似の本に書いてあることとあまり変わらないが、最も力を入れて書かれていると思われる前半部分は野口先生独自の発想法の紹介になってとてもおもしろい。著者の書いているとおり、従来の文章読本で論じられてこなかった点だと思う。

ただ、発想法についての新書は読んでいるときはおもしろいしすぐにでも役に立ちそうな気がするのに、現実に応用しようとするとなかなかうまくいかないことが多い。『発想法』のKJ法や『知的生産の技術』の京大式カードなどもそうだったが、考えてみれば、野口先生の「『超』整理法」もそんな本だった。

とはいうものの、第1章(「メッセージこそ重要だ」)に、論説文が成功するかどうかは「見たまま感じたまま」を書くのではなく「書きたくてたまらないもの」「盗まれたら怒り狂うもの」を書くかどうかで決まる、とあって、これは自分がブログを書く上でとても参考になると思った。ブログを書いていて最近思うのは、ためになりおもしろい話の種を見つけるのはとてもむずかしい、ということだ。まだ日本であまりブログが流行っていなかった 2002 年に、そのことに焦点を当てた本を書かれたのはさすがの先見の明だと思う。


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