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2ちゃんねるという巨大匿名掲示板がある。たんご屋は投稿はしないが、特定の主題についての一連の投稿を見ることがある。すると、「○○はガイシュツ」と書かれた投稿をよく見かける。最初見たときは何のことだかわからなかった。少し慣れてくると、どうやら「既出(きしゅつ)」のことらしいとわかった。

2ちゃんねるに投稿する人たち(俗に2ちゃんねらー)が、みな「既出」の読みかたを知らないというわけではない。「既出」のことを間違えて「ガイシュツ」と書いたひとがずっと前にいたらしい。それ以降、みなおもしろがってわざと「ガイシュツ」と書いているとのことだ。

最初に間違えたひとは、「既出」の「既」は「概要(がいよう)」の「概」とか「感慨(かんがい)」の「慨」の旁(つくり)だから、「既」も「がい」と読むのだと思ったのだろう。たしかに、形声文字は、版、板、坂、阪のように、偏(へん)が意味を表して旁が音を表すことが多いから、そのひとの勘違いは納得できる。

まあ、他人の勘違いをあげつらって笑おうという主旨ではない。勘違いの多さなら、たんご屋も人後に落ちない。

20年ほど前、業務用パソコンでプログラムを書いていたことがある。あるとき「原因」という文字を入力する必要があったのだが、いくらがんばってもカナ漢字変換システムが「原因」と表示してくれない。機械に対する信頼感のない時代である。なんだ、「原因」も変換できないのかよ、使えない機械だなと思いながら、「ゲンパツ」と入力して「原発」を、「インガ」と入力して「因果」を表示して、その「原」と「因」を組み合わせてなんとか入力したと思う。けっきょく、「原因」がカナ漢字変換されない「ゲーイン」がわかったのは、それから数ヶ月後のことだった。

それだけではない。たんご屋は長いあいだ模擬実験のことを「シュミレーション」と書いていたし、発音していた。もちろん「simulation」という英語は知っていた。でも、なぜか日本語では「シュミレーション」というのだと思いこんでいた。

いま書けといわれたらたぶん「シミュレーション」と書く。でも、「シュミレーション」という表記も完全な間違いとはいえないといまも思っている。ギョエテではないが、カタカナ外来語はしょせん音写にすぎないからだ。発音するひとによって発音は違うはずだし聞くひとによって聞こえかたは違うはずである。同じ原語がさまざまな表記になるほうが当たり前だろう。
コメント
この記事へのコメント
この間、音声と音素の違いについてのレポートを書くために、いろいろ調べた。そこで、音声は物理的実体に対し、音素は心理的単位体だということが分かった。だから、音素は常に一定しているわけではないだろう。
最後のところ、「原語」ってどういう意味のだろうか。「言語」ではないかなと思っているんが。すみません。
2007/03/04(日) 21:48 | URL | sunshine #-[ 編集]
sunshine さん、こんにちは。
「原語」とは元の外国語のことです。もっと厳密に書くと「同じ原語に対するカタカナ表記が」ですかね。
2007/03/05(月) 10:48 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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外来語外来語(がいらいご)は、外国から入ってきた言葉。借用語の一種。日本語の場合、室町時代|室町期以前に中国語やサンスクリット語などの中国経由で入ってきた漢字を用いた語は含まず漢語と呼び、主に欧米から入ってきた語(カタカナ語)を外来語と呼ぶ傾向がある。古く
2007/03/07(水) 01:30:29 | 噂・うわさ・伝説etc
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