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「懸想(けそう)」とは古風な言いかたで異性を恋い慕うこと。むかしなつかしい東野英治郎さんの水戸黄門の再放送をたまたま見ていてこの言いかたを知った。

「懸想」を知っているかどうかを妻にたずねたところ、何かの本でこの熟語に出会っていて知っているという。妻は読書家だ。読書家なら知っていて当然の単語なのかもしれない。わたしはあまり本を読まないからだろうか、この単語を知らなかった。

それで思い出すのは、「懸想」と同じ意味の「恋慕」という熟語の入った「横恋慕」という熟語が高校の国語の授業で出てきたときのことだ。「横恋慕」は配偶者や恋人のある人に横合いから恋をするという意味である。

これを、先生は当たり前のように「よこれんぼ」と読んだ。「えっ」と思って辞書を引いてみると確かに「横恋慕」の読みかたは「よこれんぼ」だった。わたしはそのときまで「おうれんぼ」と読むと思っていたのだ。

理屈を言えば「恋慕」は音読みなのだから「横」も音読みで読むほうが自然とはいえる。1 つの熟語の中で最初を訓読みにして後を音読みにするのを「湯桶(ゆとう)読み」というが、例外的で自然ではない。

まあ、ことばのことに対して理屈を言ってもしかたがない。その授業で「横恋慕」の正しい読みかたを知ることができた。
コメント
この記事へのコメント
子供の頃に、本に出てきた読み方のわからない漢字をむりやり読んで、しばらくそのまま思い込んでいることが多々あったことを思い出しました。温床を「おんどこ」とか。今でも思いみ続けている読み方も、きっとあると思います。
2007/03/28(水) 10:46 | URL | アール #-[ 編集]
たくさんありますねえ。子どものころは、泥酔を「どろよい」、東海林さだおを「とうかいりんさだお」、「八代英太」を「はちだいえいた」だと思っていました(笑)。ほかにもたくさんあるはずですけど、いまは思い出せません。
2007/03/28(水) 11:28 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
そういう思い込み。私も「毛沢東」を「けざわひがし」と読んで母の目を点にしてしまったり・・・人の名前って難しくて、最近でも「八嶋智人」を「やしまともひと」とずっと呼んでました。
2007/03/28(水) 21:13 | URL | どんぐり #-[ 編集]
どうもありがとうございます。
そうですね。そういう有名人でなくても人名の読みかたは本人次第ですからね。最近、人名を大量に訳す仕事をしたのですが、同じ Michael でも、ミカエル、ミハエル、ミッシェル、マイケルなど、いろいろな読みかたが考えられますし、米国人だからマイケルとは限らないですよね。特定の読みかたを主張する人もいるでしょうから。困りました。
2007/03/28(水) 23:05 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
横恋慕、辞書的な意味ではとても倫ならずと言う感じですが、字面も音もなんだか可愛い感じがするのは気のせいでしょうか。でも恋い慕うと言うのは素敵な表現ですね。
2007/03/28(水) 23:56 | URL | うさぎいちご #V4rYaZBU[ 編集]
なるほど、「よこれんぼ」って「あまえんぼ」とか「さびしんぼ」みたいな可愛い語感がありますね。気がつきませんでした。それに「恋慕する」ってちょっと文学的な印象がありますね。
2007/03/29(木) 07:32 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
今さらながら失礼します。
横恋慕の場合、”横”と”恋慕”はそれぞれ独立していてそれをくっつけただけなので、音読み訓読みを統一する必要は無いと思います。
2009/01/14(水) 17:01 | URL | Kee #-[ 編集]
なるほど、そういうものですか。ご教示ありがとうございます。
そういえば、隣近所(となりきんじょ)とか傍迷惑(はためいわく)とかいいますね。
このブログは古い記事でもコメントを締め切っていませんので、お気づきの点があればいつでもご指摘ください。助かります。
2009/01/14(水) 17:12 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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