上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
理科系のための英文作法』という本では、英文を書くときに「視点をむやみに移動するな」と教えている。これもおもしろくて役に立つ教えなので、考えかたをご紹介する。

たとえば、次のような文があるとする。

(1) A program was written using the editor.

この文の主語(主題)は a program だが、後半の use の主語(主題)は人である。読者の視点が無意味に移動するのでよろしくない。次のように書くのがよいという。

(2) I wrote a program using the editor.

これで、 「I wrote a program」、「I use the editor」と視点が 1 つになった。

視点を移動させないという意味ではこれでよい。しかし、a program という新しい情報が the editor という古い情報の前に書かれているので、同じ本の「古い情報を前に」という心得には背いている。それも修正すると次のようになる。

(3)Using the editor, I wrote a program.

この本としてはこれが完成形だ。もちろん、1 つの文中だけではなく段落中でも視点はできるだけ移動しないほうがよいとのことだ。これはわかりやすい例なので「そんなふうには書かないよ」とも思うけれど、実際には視点の移動する文をうっかり書いてしまうことはよくあるような気がする。気をつけようと思う。


ところで、これは紹介の本に書いてあることではないが、コンピュータ関係の翻訳にもちょっとおもしろい定石があるので、おまけで紹介する。それは「原文の態がどうであれ、人間の操作は能動態に、機械やソフトウェアの動作は受動態にして訳す」というものである。たとえば、次のようになる。

If Device ID is specified, the system automatically creates a temporary file.

デバイス ID を指定すると、一時ファイルが自動的に作成されます


関連記事:
既知から未知へ
理科系のための英文作法
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tangoya.blog95.fc2.com/tb.php/301-b885fd59
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。