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ブックマーク」は、かつて大きなシェアを誇った Web ブラウザである Netscape の「Bookmark」機能をカタカナにしたものだ。英語の bookmark は「枝折り(栞)」という意味だが、多くの英和辞書がこの Web ブラウザの機能の意味も載せている。

bookmark(er)
〘コンピュータ〙《よく利用するウェブサイトの URL を記録したもの》
(ジーニアス英和辞典)

bookmark
【1】(本のページの間に挾む)しおり.
【2】蔵書票(bookplate, ex libris).
【3】インターネット「ブックマーク:ブラウザにURLを登録すること.
(ランダムハウス英語辞典)

bookmark
しおり (=book・mark・er); 蔵書票 (=→BOOKPLATE); 【インターネット】 ブックマーク, しおり《頻繁に参照するページの →URL を登録していつでもすぐに呼び出せるようにしたもの》.
(研究社リーダーズ英和辞典)


これと同じ機能は後発の Web ブラウザ、Microsoft Internet Explorer にもある。そちらは「Favorites」という。想像だが、当時、Netscape に追いつけ追い越せと考えていた Microsoft 社としては、Netscape 社と同じ用語を使いたくなかったのではないかと思う。

こちらの日本語版では、カタカナで「フェイバリット」「フェイバリッツ」ではなく「お気に入り」と和語で訳された。まあ当たり前といえば当たり前だけれど、安直にカタカナにしなかったのはえらいと思う。「ブックマーク」も最初の段階で「しおり」と和語で訳すことは可能だっただろうし、それなら意味のよく通じるよい訳語だったのに。

しかし、favorite のほうは、英和辞典で引いても「お気に入り」「人気者」「好物」というふつうの意味の訳語しか見つからず、「ウェブサイトの URL を記録したもの」という意味は載っていなかった。そして、これからも載ることはないだろうと思う。なぜなら、いまではもう、Web ブラウザの「ブックマーク」や「お気に入り」は流行らず、「オンラインブックマーク」「ソーシャルブックマーク」といわれるものがよく使われるようになっているからだ。

オンラインブックマークとは、いわゆるブックマークをネットワークでアクセス可能なサーバ上に登録したもので、ソーシャルブックマークとは、そのうち複数のユーザで共有して多くの場合コメントをつけることができるもののことである。こういう複合語になると、「直結しおり」とか「社会的しおり」とかのように和語で訳すとかえって意味不明になるようだ。
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