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このところきつい仕事が続いて、ずっと前にある老人から「頭脳土方」と言われたことを想い出した。「頭脳土方」という語はそのときまで聞いたことがなかったが、聞いた瞬間に意味がわかった。「肉体労働者じゃなくても、土方と同じ過酷な仕事をしている単純労働者じゃないか」という意味だろう。それ自体が差別的だし建設作業員にも差別意識があるという何重にも差別的な語だ。

プログラム書き、システムの仕様書書き、マニュアルの原稿書き、実務翻訳と、労働集約的な仕事ばかりをこれまでやってきた。人間がやるしかない仕事で納期に迫られるある意味過酷な仕事だ。たいして儲かるわけでもない。「頭脳土方」といってバカにしたくなるひともいるのだろう。

友人の中には株の売り買いをして優雅に暮らしているひとたちもいる。わたしには資産がないから資産に資産を産ませるような暮らしはできない。ただただ働いているよりほかにない。もともと経済に興味がないし物欲もあまりない。わたしの親は漁師で、長寿医療保険を年金から天引きされる歳になった今でも漁に出ている。そういう姿を見ているので、人間、死ぬまで働き続けるのが当たり前と思っている。

実務翻訳者は翻訳業界全体でみると現場の生産者で、たしかに建設作業員や漁師と似ている。仕事をするのはよいとしても、無茶な納期で仕事を振られて質の悪いやっつけ仕事をするようにはなりたくない。

元請け業者からの圧力で下請け業者が手抜き工事をしたとかいう建設業界の事件をたまに見聞きして思うのは、下請けの単純労働であってもそれなりの矜恃をもって上流からの圧力に屈さずにやっていくことが大事なのではないかということだ。まあ、それには容易に切られない、切られても別の業者が使ってくれるというだけの実力がいる。けっきょく経験を積んで技術を磨いていくしかないという当たり前の結論になった。
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