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Yahoo!知恵袋という Q&A サイトで、「お名前様」という言い方はおかしいかというような質問をしたひとがいる。

電話応対で、先方のお名前を伺う際、「お名前様を頂戴できますか?」と、言ったらお名前に様を付けるのは、二重の敬語になるのでおかしいのでは・・・?との意見があり、アドバイスをお願い致します。

「お名前様」という言い方は、これまで聞いたことがない。目にしたのもこれが初めてだと思う。そのせいか、わたしにはなんとも違和感のある言い方だ。

質問者は「二重の敬語になるのでおかしいのでは」という意見を聞いたという。「お」と「様」で丁寧語が二重になっているということか。しかし、「苦労さま」「おみおつけ」などのように丁寧語を重ねることはよくあるし誤用とはされていない。そうではなくて、「様」は固有名詞とか特定の役割名につけることが多いのに、「名前」という普通名詞に「様」をつけているから奇妙に感じるのだろう。

「ご苦労さま」「お世話さま」「ご馳走さま」の「苦労」「世話」「馳走」は普通名詞じゃないかといわれるかもしれないが、それらは決まり文句だし、他人の具体的な「苦労」「世話」「馳走」を感謝したり評価したりすることばだから奇妙に感じないのだと思う。

「お名前様」という言い方は、むしろ京都弁の「お豆さん」「飴ちゃん」という言い方に似たものを想定しているのかもしれない。わたしの母も「お豆さん」「飴ちゃん」とよくいう。やはり豆や飴を擬人化しているのだろうと思う。しかし、「名前」というのは具体的にかたちのあるものではなく単なる属性なので擬人化するには無理がありそうだ。

この質問者がふだんの生活で「お名前様」ということばを使っているとは思えない。それなのにこういう奇妙なことばを使おうとする理由は、敬語のことを、暗記して使うための外国語のような特殊なことば、自分のくらしと縁のないことば、と思っているからではないだろうか。

敬語とは、生活の中で使うことば、敬意を表そうとすると自然に出てくることばであるべきだと思う。尊敬する先生と話すときや大好きなおばあちゃんと話すときに自然に出てくるようなふつうのことばを使えば、多少間違っていても気持ちが伝わって「敬語」本来の役割を果すことができるだろうに。
コメント
この記事へのコメント
お名前様を頂戴する。
たんご屋さんはこれまで聞いたことがないそうですが、
私は時々、耳にします。
なんともムズムズとする言葉遣いですよね。

「お名前様」については、おっしゃる通りだと思います。
そして、付け加えるなら「名前」を「頂戴する」にも違和感を感じます。
「名刺」は「頂戴」しても「名前」は戴けませんから。

・・・と思ったら、件のQ&Aサイトにも
その旨、記述がありますね。
2008/04/27(日) 09:33 | URL | sanmonbunshi #-[ 編集]
そうですか、実際に使っている人が本当にいるんですねえ。
「頂戴する」のほうは、まあ、許容範囲かなと思っています。たしかに今現在は誤用といえるかもしれませんが、「お話を頂戴する」「お言葉を頂戴する」とはいいますから、情報のような何か抽象的なものを受け取るという意味で「頂戴する」を使うのはそれほど違和感がありません。
ところで、この質問者のいいたいことを本当にきちんとした敬語でいうなら、「ご芳名を承ってよろしいでしょうか」でしょうかね?しかし、そんな言い方をしたら何かの皮肉かと思われてしまいますね。やはり、「お名前をお聞かせください」「お名前をお伺いできますか」ぐらいが適当な気がします。
2008/04/27(日) 11:09 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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