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テレビ東京の「TVチャンピオン」という番組で一般視聴者の選手が礼儀作法の知識や習得度を競う「なでしこ礼儀作法王選手権」という企画をやっていた。

その中で、「他人のうちをたずねたときにやってはいけないこと」を 4 つの選択肢から選ばせるという問題があり、正解は、「つまらないものですが」といって手土産を渡す、というものだった。

どうやら、つまらないものを相手に差し上げるのは失礼というのがその番組の監修者の考えらしい。しかし、むかしは、手土産を渡すときに「つまらないものですが」というのが礼儀作法だったはずだ。日本らしい謙譲の美徳が表れた習慣だと思う。そのほうが「やまとなでしこ」にふさわしい作法なのじゃないのかとわたしは思った。

手土産を渡すときにいう「つまらないものですが」は英語に直訳するとおかしなことになるとよくいう。そりゃそうだ。英米の人なら、それこそなんでつまらないものを人にあげるんだと思うにちがいない。

つまり、「つまらないものですが」という決まり文句が無作法とみなされるようになったということは、欧米人と同じように感じる人が日本にも増えてきたということなのだろう。生活だけではなく感覚も西洋化してきたということか。「豚児」とか「愚妻」といったことばもそのうちなくなっていくのだろう。敬語というものもいずれなくなってしまうのかもしれない。

余談だが、この問題を正解した選手の 1 人は
「『つまらないものですが』というのは失礼に値すると思います」
といっていた。問題には正解したが、礼儀作法を気にするあまりか、ことば遣いには失敗している。「値する」は「値打ちがある」という意味だから「賞賛に値する」とはいうが「失礼に値する」とはいわないだろう。
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