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国語世論調査:「檄」「さわり」…誤解こんなに 正答率、世代差も--文化庁 (毎日jp)

文化庁の国語世論調査によれば、「ウェブサイト」という語の理解度が 5 年間で大幅に向上したという。わたしは翻訳のときに「Web サイト」と書くことはあるけれど、ふつうの生活で「ウェブサイト」という語を使うことはない。仲間うちでは平板アクセントで「サイト」といっているし、知らないひとや不特定多数に対しては「ホームページ」というようにしている。

「ホームページ」は和製英語だとか、「ホームページ」と「ウェブサイト」は違う、とかいう意見もあるだろうが、それでも、web sites を見たこともないようなひと(が含まれると思われる集団)にわかりやすく説明するには、便利なことばだと思う。

一般の新聞でも「ホームページ」という語を使っているんじゃないのと思って、念のため、Google のニュース検索で検索してみたら、どうやら新聞も最近では「ウェブサイト」という語を使っているようだ。それじゃあ理解度が上がるはずだ。わたしの言語感覚は新聞よりも遅れているらしい。

この世論調査では、どちらの意味だと思うかという質問で「さわり」という語が調べられている。「話などの要点」というひとが 35.1%、「話などの最初の部分」というひとが 55.0% だそうだ。文化庁によれば、「さわり」の本来の意味は「話などの要点」だから多くのひとが誤って理解しているということらしい。しかし、まあどうでもよいことといえばどうでもよいことだが、『本来の意味』というのだったら、「さわり」は「話などの要点」ではない。国語辞典では、次のようになっている。

さわり【触り】サハリ〘名〙
③義太夫節の曲中で、最も聞きどころとされている歌謡的・叙情的な部分。転じて、芸能の見どころ・聞きどころや、話などの最も印象的な部分。「小説の─だけ読む」◇もとは人形浄瑠璃で、義太夫節以外の流派の曲節を取り入れた部分の意。
(明鏡国語辞典)

さわり【触り】
(2)浄瑠璃用語。(ア)先行の曲節を義太夫節に取り入れた箇所。(イ)曲中で最も聞かせどころとされている部分。本来は口説きといわれる部分をさす。(3)話の聞かせどころ。演劇・映画などの見どころ。
(新辞林)

つまり、本来の意味というなら、義太夫節の聞かせどころだし、それが転じた意味としても「話などの聞かせどころ、見せどころ」というのがふつうだろう。「さわり」を「要点(gist)」という意味に使うのは、本来の意味からかなり離れてしまっている。

ちなみに、和英辞典では「さわり」をどう訳しているかご紹介する。

さわり〔触り〕〈名〉
2. (=義太夫の触り)an impassioned passage (in the Gidayu)
(斎藤和英大辞典)

さわり 触り
2 〈(義太夫節の)聞かせ所〉 the climax; 《fml》 a most moving passage.
(研究社新和英中辞典)

climax(クライマックス)という訳語は、日本人には簡単でよいと思う。


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