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5 年ほど前、「バカの壁」という著書がベストセラーになった養老孟司さんが、「徹子の部屋」という座談番組に出たときに司会の黒柳さんが「バカっていうのは差別語のようでもあるんですが…」とおっしゃったのをよく覚えている。あの本が売れていたころにバカを差別語だと指摘するひとはほかにもいた。なんで「バカ」が差別語かなあ、とふしぎでならなかった。

その後、ああ、そういうことだったのか、とわかったことがある。それは、どうやら、バカを差別語だというひとたちは「バカ」は知的障害者とか統合失調症のひとを差別する語だと思っているらしいということだ。

自分にはそういう発想がまったくなかったのでこの歳になるまでそのことがわからなかった。わたしの育ったのは近畿だから「バカ」というよりもむしろ「あほう」という語のことになるかもしれないが、ともかく、家族も友人も近所のひとたちも「あほう」とか「バカ」とかいう語をそういうふうに使うひとはいなかった。

障害があるひとや病気のひとを「バカ(あほう)」と表現するということには非常に強い違和感がある(当たり前だ)。もちろんそういうひとの中にも「バカ」「あほう」はいるだろうが、障害があったり病気だったりすること自体は「バカ」ではない。

「バカ」を罵倒語として使いたくなるのは、東大を出たような頭のよい官僚や政治家が国民のことを考えずに自らが得することばかりを考えているようなときだ。そういう輩は本当に「バカ」だと思う。

ここまで書いてわかってきたのだが、わたしにとって、「バカ」という語は、知能が高いとか低いとかいうこととあまり関係がないようである。もっとも、知能とは何かということもよくわからないが。


追記(08/09/02):
余談だが、わたしはよくバカといわれる。その頻度は一般的なひとよりも多いと思う。もちろん単に頭が悪いという意味でいわれることもあるし、世間知らずとか人が好すぎるという意味でいわれることもある。しかし、そういわれて怒ることもまずないし差別されているとも思わない。そういうところが「バカ」といわれるゆえんなのかもしれない。

バカなのは自分の属性なのだからしかたない。他人に迷惑をかける利口よりも素直なバカのほうがよいと思っている。尊敬するおやじに教わったことだ。
コメント
この記事へのコメント
はじめまして、縞格子さんの所から飛んできました。
私は最近「バカ」ではなく、
「おバカキャラ」のあの人(上地雄輔)に夢中です。
お勉強はできないですが、人間的に優れてると思ってます。
「バカ」とは違いますよ。きっと。
2008/09/02(火) 10:54 | URL | ゆみ #9Jvi5eg.[ 編集]
上地雄輔さんのことはよく知りませんが、つるの剛士さんは将棋番組でときどき拝見します。あのかたは将棋二段なんですよね。あのひとたちは屈託がなく明るくていいですね。

最近、たまたま自意識が強くて屈託だらけのひとと付き合わざるを得ないことがあって辟易としています。自意識が強いというのはインテリの特徴といいますから、そのひとは頭がよくて知識はたくさんあるのかもしれませんが、ああいうのも一種のバカ、「屈託バカ」かもしれないと思ったりします。
2008/09/02(火) 11:23 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
「他人に迷惑をかける利口よりも素直なバカのほうがよい」

お父さんから良いことを教わったんですね。(直接ではないかもしれませんが………)

フリーランスの翻訳者です。初めて訪問しました。また来ます。よろしく!
2008/09/09(火) 17:08 | URL | あきーら #ZxFJIEJM[ 編集]
コメントありがとうございます。
直接教わりましたよ。父は旧制中学を出て漁師をやっているひとですが、若いころはよく本を読んだそうで特に武者小路実篤が好きだったそうです。悪人が出てこないから好きだとか。
わたしにとっても、実篤の小説に出てくる「馬鹿一」とか「真理先生」は理想の人物です。
2008/09/09(火) 20:36 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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