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マニュアルなどの翻訳では、こういう文体や規則で訳しなさい、ということをまとめたスタイルガイドというものを支給される。カッコは半角で、といったことから、「A, B, and C」のような列挙のときに最後の「および」の前に読点を入れてはいけない、とか、カタカナ語が 11.5 文字以上のときは複合語の間に半角スペースを入れなさい、とかいった内容で、そういったことをあまり気にせずにふつうに文章を書いているひとはおそらくびっくりするであろう、非常に細かいことまで指示されている。

あるソフトウェア マニュアルのスタイルガイドに「できるだけ口語体を使うこと」という項があり、そのすぐ後に「話しことばは使用しないこと」という項があった。

できるだけ口語体を使う例としては、「のみ」ではなく「だけ」を使うとか、「ねばならない」ではなく「する必要がある」を使うとかいったこと。話しことばは使用しない例としては、「たくさんの」ではなく「多くの」を使うとか、「やる」に代えて「行う」を使うとかいったことが書いてある。

「口語体を使え」といい、「話しことばは使うな」という。あれ、「口語体」と「話しことば」って違うのだっけ、とわけがわからなくなった。

辞書を見てみると、口語体というのは文語体と対になる語で、「はなしことばを基準とした文体のことば。広く現代語を指すことが多い。」(広辞苑第六版)などという説明がある。

つまり、口語体は現代語とほぼ同じ意味で使われるらしく、このスタイルガイドでいう口語体というのは「現代語」という意味なのかもしれない。しかし、それでも、「のみ」や「ねばならない」が現代語ではないとは、わたしにはとうてい思えない。

けっきょく、「できるだけ口語体を使うこと」というのは「堅苦しい表現はしない」、「話しことばは使用しないこと」というのは「俗語や卑語は使用しないこと」といいたいのでないかと思う。
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