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日本語の「仮想」は「(機能を想定しているけれど)実体がない」といった否定的な意味合いが強く、英語の「バーチャル(virtual)」は「(実体はないが本質的な)機能がある」という意味合いが強いという。辞書を見てみても、たしかにそのとおりのように思われる。

か‐そう【仮想】─サウ〘名・他サ変〙
実際にはないことを、仮に現実のこととして考えること。仮の想定。「大震災を─した訓練」「─敵国」
(明鏡国語辞典)

virtual [ADJ: ADJ n]
You can use virtual to indicate that something is so nearly true that for most purposes it can be regarded as true.
(Collins COBUILD English Dictionary)


COBUILD が nearly true と表現しているのがうまい。そう表現すれば、「仮想現実」とかいうときの「仮想の」という意味になるし、同時に、「ほぼ本当に近い」「事実上の」「実質的な」という意味にもなる。「仮想の」と「事実上の」は日本語では別の概念だと思うが、英語では同じ単語で継ぎ目なく表現できる概念なのだろう。

日本語で仮想現実というと、想定に基づいているだけでどこか本質ではないという印象があるが、英語の virtual reality というのは、むらのある現実の世界を抽象して本質的な機能だけを抽出したものというようなよいイメージもあるのかもしれない。

virtual の反対語といえばふつうは real だが、「事実上の」という意味合いで考えると、もしかしたら technical になるのかもしれないと思う。たとえば、virtually none といえば「建て前はともかく実質上存在しない」ということだし、technically none といえば「実質はともかく建前上は存在しない」ということだと思うからだ。
コメント
この記事へのコメント
virtualの反対語としてrealが出てくる例には理系の言葉が多く、実際、理系の私もそうやって使うことが多いです。しかし、一般的な言葉としては「事実上の」的な意味合いが多いですね。そうなると、逆じゃなく近い意味になる・・・ なるほど、気がつきませんでした。

すこしずれますが、realの反対語は、imaginaryじゃないかなと思います。
2008/10/10(金) 15:01 | URL | 彩季堂 #/aF5ZJNE[ 編集]
なるほど、imaginary とか unreal のほうが日本語の「仮想」の語感に近いかもしれませんね。
ありがとうございます。
2008/10/11(土) 09:57 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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