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「におい」、「臭い」も「匂い」もOK 常用漢字追加案 (朝日新聞)

常用漢字やその前身の当用漢字というのは、国際競争力を保つために子どもが漢字を覚える負担を減らさなければならないという前提で作られたものだと思うが、その前提が正しいとはとても思えない。つまり、常用漢字なんて一般のひとにはどうでもよいことといえばどうでもよいことだ。わたしの場合は、残念ながら、職業柄、常用漢字表にしばられることがあるので、少し気にしなければならない。とはいっても、いまは常用漢字表外の文字を打とうとすると ATOK が知らせてくれるので、どの文字が常用漢字かをすべて知っていなければならないというわけではない。

今回の常用漢字追加案では、見出しの「臭い」「匂い」のほか、「怪しい」「妖しい」とか「込む」「混む」といった使い分けがしやすくなるようだ。もっとも、これらの語はやまとことばに漢字を宛てているのだから、ひらがなで「におい」「あやしい」「こむ」と書いても何の問題もない。

高島俊男さんは「漢字と日本人」という本で「やまとことばに漢字を使うのは不自然」という主旨のことをおっしゃっている。もっともだと思う。実際、「漢字と日本人」ではやまとことばがすべて仮名で書かれているが、意外にもすらすらと読める。

わたしも高島さんの方法を試したことがあるが、「読む」を「よむ」、「書く」を「かく」と書くのは、やはり文全体が白くなりすぎて抵抗があった。また、漢字には読点の代わりに語の区切りをつけてくれる働きもある。つまり、「わたしはきのうがっこうにいった」という文は「わたしは、きのう、がっこうにいった」ぐらいに読点を打たないと読みにくいが、「わたしは昨日学校に行った」と漢字を使えば読点は要らなくなる。ただ、逆にいえば、極力漢字を使わないで書けば、文の構成要素の並び順に注意して書くようになって、文章修業になるかもしれない。

いまは、手で書いたときに漢字で書かないことばはパソコンでも漢字を使わない、というぐらいの気持ちで、やや漢字を少なめにして書いている。最近はそうでもなくなってきたような気がするが、1990 年代ごろだろうか、おじさんたちがワープロ専用機を個人で所有して使うようになったころは、「誠に有難う御座居ます」のような異常に漢字の多い文章をよく見かけて、みっともないなあ、と思ったからだ。「ありがとうございます」なんて、それこそやまとことばだから、ぜんぶひらがなでよい。経験上、ふだん文字のことをあまり意識していないひとほど漢字を多用したがる傾向があると思う。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは。漢字や平仮名(!)について 大変興味深く拝読しました。「みっともないなあ」 という御感想に、たんご屋 さんの美意識を感じます。
 「ありがとう」→「有難う」
 「ござる」→「御座る」
 「いる」→「居る」

私などは、大和言葉を漢語標記にして初めて その意味が わかったりすることも あるのですが…(苦笑)。
 ところで、私は自分の ブログ に文章を書く時は、好んで半角 スペース を使っています。鍵括弧の前後や カタカナ の前後、「私はお見舞いに」 などの場合の 「は」 と 「お」 の間などです。時間の ない時には出来ませんが、そのようにしたほうが後で読む時に読みやすいような気がして、(半ば、癖で…)行うことが多いのですが…。(この コメント にも半角 スペース を使ってみました、笑。)
2008/10/22(水) 12:15 | URL | mamarimama #-[ 編集]
「御座居ます」は、ほとんど万葉仮名のようなものですよね。本来は「ござりまする」でしょうから。

半角スペースを読点の代わりに使っていらっしゃるんですね。ご自分で考えたのですか。独創的で、すばらしいと思います。

それとは違いますが、わたしの仕事では全角と半角の間に半角スペースを入れよ、という指示がよくあります。印刷したときの見た目を気にしているのだと思いますけれど、そんなことは、ちょっとしたプログラムを書けば自動でできてしまうことでもあるし、印刷用のソフトの設定でもできそうなことですよね。馬鹿らしい話です。
2008/10/22(水) 13:35 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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