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雇用危機ということで世の中たいへんらしい。「らしい」とは無責任な言いかただが、自分自身は雇用制度から外れてしまったし、そういう年齢の子どももいないので、どうしても人ごとになってしまう。それにしても、契約を打ち切られることですぐに路上生活を余儀なくされるひとがおおぜいいるとは知らなかった。そういうひとたちの窮状を報道しているテレビ番組を見て「日本ってこんな国だったの」と妻もびっくりしていた。

とはいうものの、わたしも継続した発注などまったく保証されていない請負の仕事で飯を食っているわけで、いつ仕事がなくなるかもしれないし、仮に仕事がなくなっても取引先に文句をいうわけにもいかない。文句をいう先がないだけ雇用契約のひとよりきつい立場かもしれない。実際、バブル経済崩壊以降経営難による中小企業経営者の自殺増加が日本人男性の平均寿命を引き下げていると聞くが、経営者の生活苦が今回の派遣切り騒動のように大きく報道されることはなかったと思う。

わたしの親は漁師で、わたしの田舎のひとはほとんどが漁師か百姓、そうでなければ個人商店主や職人などである。つまり、雇用されて生活しているひとはほとんどいない。わたし自身、子どものころに畑を耕したことがあるし、田植えや稲刈り、牡蠣の養殖や刺網漁などを手伝ったことがある。そういう環境で育ったせいか、雇用という制度がないと人が生きていけないというのは何だか変な世の中だなと思う。

ほんの百年ちょっと前の江戸時代は九割近くの国民が百姓か漁師だったわけで、貨幣経済がなかったわけではないが、味噌も草鞋も自分で作って生活していたわけだ。お百姓さんなら自分たちで作った米や野菜を食べていたのだろうし、漁師なら魚を米に換えて、職人は自分の技術をお米に換えて食べていたのだろう。現在は、逆に、日本人の八割以上、おそらく九割近くが給与生活者だ。人口が増えすぎたので雇用という制度によって皆が食べていけるしくみを維持しているということはわかる。わかるけれども、江戸時代的にいえば世の中のほとんどのひとが丁稚や手代、番頭、あるいは役人のたぐいの職業になったような状況でよく世の中が回っていくものだなあ、と感心してしまう。
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