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花むしろ

東京のソメイヨシノはあらかた散ってしまった。今年は開花してから満開になるまで日にちがかかり、しかも特に週末に天気のよい日が続いたので花見を楽しむにはとてもよい年だったようだ。

満開を過ぎて花が散り始めてからの桜吹雪が美しい。近所の公園のソメイヨシノ群の真ん中あたりにいると、どちらを向いてもサクラ、空を見上げてもサクラなので、まるでサクラの円屋根の中にいるようだ。風が吹くと芝居の雪吹雪のように花びらが降ってきて、からだじゅうに花びらが付く。

この非日常的な光景を写真に撮ってみたいと毎年思うが、花びらが舞い降りているようすはどうしても写真に残らない。腕前もあるだろうけれど、人間の目というか脳は前景でちらちらと動いているものをよく認識するようにできているからだと思われる。写真に撮って静止した小さな花びらは写真上のゴミみたいになってまるで目立たない。それでなくても、自分のぐるりを取り囲む円屋根状態のサクラを写真で再現することは物理的に不可能だ。当たり前だが、自分のからだで体験するしかない。

上の写真は、いくつか撮ったものの中から、せめて花むしろだけでも写っていれば雰囲気は伝わるかと思って選んだ。
コメント
この記事へのコメント
 こんにちは。
 「人間の目というか脳は前景でちらちらと動いているものをよく認識するようにできている
 …なるほど、そうなのですね。
 上手い たとえが浮かびませんが、「現行犯で逮捕」 などと 人は目で見た事や物を事実として判断するものですし、その判断に大方間違いはないものとは思うのですが、本当に100%事実なのだろうか とよく考えます。つまり、目で見て認識したものに どれほど実体が あるのか と漠然と考えることが多いです。 (実際に触れることが出来ると 実体を確認できるものなのかもしれません。) 人間の感覚というのは不思議なものですね。
 桜の花びらが舞う中に立つと、時間が止まったような不思議な感覚になります。視覚も嗅覚も大いに刺激されるのでしょうね。言いようのない心地良い感覚に包まれるような気がします。
2009/04/15(水) 11:16 | URL | mamarimama #-[ 編集]
mamarimama さんのところでは、まだソメイヨシノをお楽しみになれるでしょうか。

動くものがよく見えるという件は、わたしも専門家ではありませんが、人間も動物ですから捕食や危険回避のために動くものをより速くより明瞭に認識しているだろうと推察しました。カマキリやカエルなどは動くものしか見えないといいますしね。まあ、ヒトはカメラと違って光の各部分に重みをつけて認識していることは確かです。たとえば、背景と認識される部分は、脳の中で手を抜いて非常に遅く粗く情報処理しているそうです。ただ、この花びらの件では、遠近感の問題も大きいかもしれないと思います。

>目で見て認識したものに どれほど実体が あるのか
わたしたちが目で見たものに実体があると信じるのは「経験則」なんでしょうね。
実際、赤ん坊は、目に入ってくる光とそれに対応する外部の物質との関連付けを、からだを使った経験学習によって身につけます。
また、生まれつき目の見えないひとが開眼手術を受けた場合、相当に練習しないとものが見えないといいます。目の中に光は入ってくるのですが、どこが背景で前景か、ものとものの境界がどこかを認識する回路が脳の中にできていないからです。

夢とか幻覚、錯覚や、あるいは映画やテレビの映像のように見えていても実体のないものもありますが、それでもヒトのからだはあたかも実体があるかのように対応してしまいます。脳に回路ができてしまっていますから。杉花粉の映像を見てクシャミがでるひともいますよね(笑)。まあ、それをいえば、パソコンの画面で見ているものはすべて実体のない「幻」ですね。自分のブログに嫌なコメントがあって頭に血が上ったときは、そう思えば少しは落ち着けるかもしれません。

それはともかく、わたしは、この桜吹雪のような全身で味わう刺激にどうも弱いようです。温泉も大好きですしね。
2009/04/15(水) 12:27 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
 たんご屋 さん、詳しく教えて下さって ありがとうございました。興味深く拝読しました。
 実体というのは経験に基づいているものなのかもしれませんね。そして、個人個人で定義されるべきものなのでしょうね。(普遍的ではあるが、絶対的ではない?) 心を鎮めたい時には 「幻」 と捉えれば いいのですね (笑)。
 私の住む地域は、桜の開花さえ まだなんです。日本の季節感というものは きっと京都あたりが基本なのでしょうが、ここは同じ日本なのだろうか と (様々な意味で) 感じます (笑)。 
2009/04/15(水) 20:46 | URL | mamarimama #-[ 編集]
たんご屋さんのタイトル見て「しづ心なく花の散るらむ」という句を数百年ぶりに思い出しました。気になっちゃって上の句検索したら「久方の…」でしたね(恥)。自分の記憶の片隅にこんなきれいな言葉が残っていた頃に気づき、すごくうれしかったです。ありがとう、たんご屋さん。たんご屋さんは、言葉に対して非常に細やかで、かつ文章もきれいで、いつも目標とさせていただいています!
2009/04/15(水) 21:58 | URL | サンディ #-[ 編集]
これから桜なんですか。それは楽しみですね。
それにしても、本当に日本は広いですね。沖縄では1月にカンヒザクラで花見をするといいますからね。こちらの公園では、ソメイヨシノは終わってしまいましたが、スルガニオイとかコマツナギとかいう品種はまだ咲いています。もう少し楽しめそうです。
2009/04/16(木) 06:17 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
わたしも桜吹雪を見るたびにその紀友則の歌を想い出しています。
いい歌ですよね。この歌を嫌いなひとはあまりいないのではないでしょうか。
過分のお言葉、どうもありがとうございました。
2009/04/16(木) 06:26 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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