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NHK 教育の「トラッド・ジャパン」の再放送を見ていたら、「竹」についての話の中で、司会の江口さんが英国人の Stuart Varnam-Atkin さんに「ししおどし」の「しし」は wild boar のことだと説明していた。あれ、ししおどしは「鹿威し」と書くのだから wild boar というよりも deer のほうがいいんじゃないの、と思った。

ちょっと辞書で調べてみたら「しし」というのは野獣の総称だった。つまり、江口さんとしては「しし」とは beast のことだと説明してもよかったわけだ。いまでは聞かないけれどシカのことをむかしは「かのしし」といったらしい。つまり、「ししおどし」とは「かのしし」や「いのしし」などの「しし(野獣)」を追い払うためのしかけだ。

なお、「しし」は獣肉のことでもあり、宍戸錠さんの「宍」(しし)は「肉」の異体字だ。「宍色」といえば肌色(pale orange)のことである。元をたどれば「鹿(か)の肉(しし)」を「かのしし」、「猪(い)の肉(しし)」を「いのしし」といっていたのが、肉のことだけではなく動物自体も指すようになったのだろう。ちなみに、「唐獅子」というのはライオンの「獅子」をイノシシやシカなどの野獣を意味する日本語の「しし」と区別するためにできた語らしい。

似たようなのに「ナマコ」がある。あれはもともと「こ」と呼ばれていて、「生(なま)のこ」を「生こ(なまこ)」といったと聞いたことがある。だから、ナマコの腸(わた)のことはいまでも「このわた」といわれている。むかしの日本ではいろいろなものを1文字で表していたのかなと思う。
コメント
この記事へのコメント
たんご屋さん

初めまして。
「しし」が野獣の肉のことも指し、宍の字が肉の異体字というのは勉強になりました。そう言えば何となく形が似ていますね。

cecile

2010/05/30(日) 13:58 | URL | cecile #-[ 編集]
「しし」という語にはかなり広い意味があるようですね。「ししおどり」なんてのもありますしね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2010/05/30(日) 18:04 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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