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東京地方は、この大型連休の間、行楽に適したさわやかに晴れた日が多く、けっこうなことだった。昨日もあまりにきもちよく晴れているので昼過ぎから数時間連れ合いといっしょに近くの公園に行きシートを敷いてごろんと横になったり世間話をしたりしていた。

徒然に話をしていたときに連れ合いがとつぜん「あっ」といった。何だろうと思うまもなく自分の頭の右側にボコッと何かが当たった。

なんだろうと思ったら、子どもが飛ばしたプラスチックの円いプロペラが後方から飛んできてわたしの頭に当たったらしい。振り返ると、何十メートルか先に 10 歳ぐらいの少年がばつが悪そうな顔で立っていた。

公園でなごんでいると、こういうことは珍しくはない。ビーチボールやらサッカーボールやらが飛んでくることもある。そういうときは、飛ばした本人が「どうも、すみません」といって取りに来るものだ。

公園には球技が禁止されている場所がある。もしそういう場所だったとしたら、こちらも文句をいう。だが、そのときわたしたちがいた場所は球技などが禁止されていたわけではなかった。取りに来てくれれば「もうちょっと気をつけて遊んでね」といって返すつもりだった。

ところが、その少年は取りに来なかった。取りに来ないのにこちらからもっていってやるほどやさしくはない。
「そのうち謝って取りに来るだろ」
とそのまま連れ合いとの話を続けていた。

5 分ぐらい経ってから、お母さんらしきひとが恐縮したようすで少年を連れてやってきた。
「本当にすみませんでした。子どもの飛ばしたプロペラがさきほどこちらに来てしまったそうで…」
という。そこで
「ああ、あずかっていますよ」
といってそのプロペラをお母さんに渡した。

お母さんと少年はそのまま離れていった。それでよいかなと思っていた。
だが、連れ合いはなかなかいじわるで
「あの子どもはぜんぜん謝っていないね」
と、聞こえるようにつぶやいた。

すると、少し離れたところでお母さんが少年に
「ひとに迷惑をかけたらちゃんと謝らなければダメでしょう」
と説教しているのが聞こえた。

それからしばらくして、そのお母さんは少年を連れて再びやってきた。
「本当にすみませんでした。子どもに謝らせますので」
とお母さんはいった。少年は泣きそうになりながら
「ごめんなさい」
と謝ってくれた。

そこで
「わかりました。これからは気をつけてね」
と答えた。

お母さんの対応は立派だったと思う。昨今の時勢なら親に逆ギレされるような事態も考えられなくはない。

なんだか、漫画のサザエさんで、小学生のカツオ君が野球のボールで他人のうちの窓を割ってしまって謝りにいこうかどうしようかと悩んでいるような状況での窓を割られた側の頑固で偏屈なおやじになったような気分だった。そういう年になったということだろう。

わたしたちには子どもはないが、この件では、日本の将来をになうのであろう少年の教育に少しは寄与することができたようだな、とちょっとうれしく思った。
コメント
この記事へのコメント
そのお母さんは偉いですね。そういう人、最近は少ないと思います。クールな対応をなさった たんご屋さんも立派です!
何だかいいお話を伺いました♪
2007/05/07(月) 19:19 | URL | すー #-[ 編集]
コメントありがとうございます。
そうですね、そのご婦人は立派なかたでした。当方はちょっと意地が悪かったかもしれません。べつに怒っていたわけではありませんが、こういうときには相手にきちんと謝るものだということを覚えてほしかったのです。
2007/05/07(月) 22:20 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
私は子どもが迷惑をかけたのに、私だけが謝罪をしに行ったりはしません。必ず子どもを連れて行って、その場で一緒に「ごめんなさい」を言わせます。場合によりますが、時には、私は娘が言うまで私自身は謝罪の言葉を言わないで待っていることすらあります。そして、たいてい「もういいですよ」と言ってもらえれば、ありがとうございました、と言って去ります。
このお母様、きちんとされた方ですが、なんで一人で先にあやまったりしたのか、私にはイマイチわかりません。
2007/05/08(火) 03:06 | URL | どんぐり #-[ 編集]
うーん、最初のときも子どもさんは連れてきていらっしゃったのですよ。
子どもに謝らせに改めて来たのは連れ合いのイヤミな独り言に反応して、やはり子ども本人にも謝らせなければ、と思ったのでしょう。
まあ、子どもに謝らせるかどうかはそのかたの教育方針ですので、わたしとしてはそれを強要しようというつもりはありませんでした。
2007/05/08(火) 06:44 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
こんにちは。イギリスのホーム・ステイ先で、お別れの前の晩にそこの一番末の子供(4歳)にスーツケースの鍵を隠されて(もちろん、出発の朝に判明したのですが)徹夜で探した時のことを思い出しました。確かその子は私に謝ってくれたと思いますが、お母さんは「この子は鍵を集めるのが趣味だって前にも言ったでしょ。」と悪びれもせず笑顔で言っていました。もちろん、その子は「私に帰ってほしくない。」という気持ちがあっての行動だったと認識してはいますが。本人が謝るのは当然のこととして、「親としての責任」の感じ方というのが日本とは違うのかな、とその時は感じました。私が親だったら、きっと子供のしたことを詫びるような気がするのですが…。
2007/05/08(火) 10:08 | URL | mamarimama #-[ 編集]
なるほど、そういう無責任な親はどの国にでもいるものなのでしょうね。わたしも、もし子どもがいたら子どもの不始末は代わりに詫びるだろうなと思いますね。ただ、話は変わってしまいますが、子どもが大人になってから犯罪を犯したときに、その家族まで責められて生活しにくくなるようなこともあるようですが、そういうのはおかしいと思いますね。大人になってしまれば親は関係ありません。
今回の件では、子どもが自発的に謝ってくれればいちばんよかったのですけどね。わたしの容貌がよほど怖かったのでしょうかね(笑)。最初にお母さんが代わりに謝ってくれたのでわたしはとりあえずそれでよいかと考えましたが、連れ合いは本人に謝らせるべきだという気持ちがわたしより強かったようですね。
2007/05/08(火) 10:35 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
こんにちは、たんご屋さん。

たんご屋さんのお連れ合いの方(奥様ですよね?)と私は性格が似ているかもしれません。私も同じことを言いそうです。(笑)

お母様の最初の「すみません。」は子供が謝っていなかったことに対する「すみません。」で、ぶつけてしまったことに対する「すみません。」ではないですよね。それならこの場合、この対応は何も問題がないように感じます。

ただ私なら、謝れるくらいの歳の子供と一緒に物を取りに行ったりしないと思いますね。自分でやったことなら、自分で責任を取ってきなさい、ということで一人で行かせると思います。

ちょっとしたことでも、いろいろと皆さんの考えが違っていて興味深いですね。その子供は今度からきちんと謝ることができる子供になったのではないでしょうか。
2007/05/09(水) 13:24 | URL | kbt #-[ 編集]
お忙しく、また体調もご不安な折りにコメントをくださいまして本当にありがとうございます。
そうです。「連れ合い」とは配偶者(妻)のことです。
みなさんのコメントを拝見すると、たしかに、いろいろなご意見がありますね。
わたしにとっても、その子どもとっても、予期していない突然の出来事だったので、ある意味お互いの性格が自然に出ていたのでしょうね。
わたしのほうをいえば、その場で「おい、何しているんだ」と怒っても不思議ではない状況なわけですが、そういう高圧的なことはわたしにはできません。
少年のほうも「おじさん、ごめんなさい」といってすぐに取りに来ればよかったのですが、まあ、それができない性格だったのでしょう。
そんなふたりの関係を、妻と、少年のお母さんは、本当にうまく調整したと思います。
なんとも女性にはかないません。
2007/05/10(木) 00:44 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
私だったら。。どうするかな。と。考えさせられました。たぶん、私がすいません、とまず謝っておいて、息子に「あんたがやったんだから、自分で謝れ」とその場で怒りますね。。自分のことは自分でしろ、といつも言っているのですが。。なかなか難しいものです。。こっちがやったほうがはやかったりしますし。。
もう15年ほども昔。狭い混んだエレベータの中で大騒ぎする子供がいたので、「静かにしなさい」と怒ったら、後ろにいた親に「子供になんてことを言うんだ」と逆ギレされて驚きました。さすがにあんたが静かにさせないといけないんじゃないのか。とまでは。言えませんでした。。つい。正論を口を出してしまう性格で。。
2007/05/10(木) 07:42 | URL | Little My #GMiUtySc[ 編集]
日本は、よくも悪くも、子どもと酔っぱらいに寛容な社会ですよね。「子どものやったことだから」「酒の席でのことだから」といういいわけがよく使われますが、そういう言いわけをする国は日本以外にはあまりないのではないでしょうかね。そんなにいろいろな国を知っているわけではありませんので想像ですが。
それと、時代的なこともあるのでしょうね。子どもを育てる(躾ける)義務と権利は、むかしは共同体全体にありましたが、最近では親が専有しているということでしょう。
2007/05/10(木) 11:56 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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