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昨日やっていた英日翻訳の原稿に tape pulling という表現が出てきた。一般的な英語表現だと思うので、ここに書いても問題ないだろう。

文脈からいって磁気テープ(magnetic tape)と関係のある動作あるいは操作であることは間違いない。しかし、どういう動作や操作のことをいっているのかわからず、辞書で調べてもわからなかった。

コンピュータで使う磁気テープは、たとえばカセットテープのようなもの、といえばどなたもおわかりになると思う。非常に古くから使われている記憶媒体だ。大型コンピュータや中型コンピュータでは音楽録音用のカセットテープよりもう少し大きな磁気テープを使う。

余談だが、音楽録音用のカセットテープにもデータの記録はもちろんできる。わたし自身、MSX という 8 ビット コンピュータの記憶媒体として音楽用のカセットテープを実際に使用していたことがある。なお、NEC の PC-9800 シリーズ、日本 IBM の 5550 シリーズなどは 16 ビット コンピュータ。MSX はその 1 つ前の世代のコンピュータである。

むかしの SF ドラマ、ウルトラマンなどで描かれていた近未来のコンピュータには、たいてい前面に大きなテープがあってぐるぐる回っていたような記憶がある。いま考えるとなぜテープなのと思うが、昨今のコンピュータの進歩はむかしのひとの想像力を簡単に抜き去るほど速いということだろう。

またじじいの昔話になってしまった。閑話休題。辞書ではわからないので、しかたなく tape pulling という表現を Google で調べていたら、tape pulling timetape pulling hours という表現が出てきた。ああ、これは「テープの走行時間」のことか、ということは、tape pulling は「テープの走行」のことだな、とわかった。

なぜ、pull で「走行する」という意味になるのか。

pull を改めて辞書で調べてみると「(車や列車が)進む」という自動詞があった。そういえば pull over (車を脇に寄せる)という有名な句動詞がある。それと同じような感覚で「テープが進む」ということなのか。

しかし、わたしは、この表現は駆動装置(drive)がテープを少しずつ引っぱり出しているイメージから来ているのだと思う。テープは自分で動くのではなく駆動装置が動かしているわけだから。

「テープの走行時間」を英語にしろと日本人にいったら、ほとんどのひとは tape running time と書くのではないか。Google で検索すると、tape running time という表現も多く使われている。
tape running time は、テープの側から見たいいかた、tape pulling time は駆動装置の側から見たいいかたなのだろう。

日本でも駆動装置の側から見た「テープ引き出し時間」という表現があってもよいだろうと思うが、少なくとも Google ではそういう表現を使っているサイトは見つからなかった。どうやら、現在の日本語では「テープ走行時間」というしかないようだ。
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