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怪しい日本語研究室 という本をご紹介する。

たんご屋と同業、つまり実務翻訳を生業にするカナダ人が日本語について書いた本。著者はかなりの日本語マニアで、日本語が母語でない人でも日本語についてここまで深く考えることができるのかとびっくりする本だ。

たとえば、日本語の乱れについての節では、吉田兼好が徒然草で「『護摩する』が正しくて『護摩焚く』は正しくない」というようなことをいっているとアーシーさんは書いている。そんなこと、ふつうの日本人は知らない。わたしも知らなかった。

そして、過去形の「見た」は「見たり」の省略だがだれも「り抜きことば」といって告発したりしなかったといい、「日本語の乱れ」は日本語の変化をその時代の主観で否定的に捉えたに過ぎないという見方もできると指摘している。最近の日本語は乱れていると嘆いているだけの日本語蘊蓄本が多い中で、日本語を母語としない人が日本語に愛情をもって冷静に分析しているのはすばらしいと思う。

そのほか、外来語やカタカナ語などの話、パソコンの OS が表示する不思議なメッセージの話など、さまざまな話題を英語ネイティブならではの視点でおもしろおかしく分析している。

ところで、ジャケットについている著者の顔写真やプロフィールを見ていて気がついたが、どうやらたんご屋はこの著者と話をしたことがある。ずいぶん前に東京郊外の英会話サロンのようなところで何回か会ったことがあると思う。場所が場所なので英語で話をしたが、これほど日本語に一家言のある人だったのなら、日本語についての話を日本語でしてみたかった。

(以前別のブログに書いた記事を改変して再掲したものです)
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