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数字を 1 から順に 10 まで数えると、ふつうは

イチ、ニ、サン、、ゴ、ロク、シチ、ハチ、キュウ、ジュウ

と発音する。これを逆に 10 から降順に数えていくと、なぜか

ジュウ、キュウ、ハチ、なな、ロク、ゴ、よん、サン、ニ、イチ

になる。わたしだけでなく多くのひとはそうだと思う。語呂の問題だろうがおもしろい。

日本語の数の読みかたには

ひい、ふう、みい、よ、いつ、むう、なな、や、ここの、とお

という大和詞もある。9 には「キュウ」「ここの」のほかに「ク」という読みかたもある。

英語にこういうたくさんの数字の読みかたがあるとは聞いたことがない。もしどなたかご存じなら教えていただきたい。英語の語根なら 1 を意味する uni- や mono-、2 を意味する bi- や duo-、twi- のようなものもあるが、それらは何かを数えるときに使ったりしないだろう。日本語にはなんと数字の読みかたが多いことか。日本語学習者は大変だと思う。

しかし「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」とか「いちはやく(1889)伊藤博文憲法公布」のような語呂合わせがほとんどの年号に対して可能なのは日本語に数字の読みかたがたくさんあるおかげだ。この例の 1889 年の語呂合わせでは 2 つの 8 が「は」「や」と別の読まれかたになっている。米国では電話機の各数字に割り当てられている文字で電話番号の語呂合わせを作るというが、日本語なら文字を割り当てなくても電話番号の語呂合わせを容易に作ることができるのだ。

宮沢賢治の「アメニモマケズ」という詩に「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」というくだりがある。わたしは「四合」を「よんゴウ」と思って読んでいた。おとなになってから、週刊文春に連載されていた高島俊男さんの「お言葉ですが…」というコラム記事で、「シゴウ」が正しいと知った。

「四」の「よん」は訓読みで「ひい、ふう、みい、よ …」の「よ」がなまったものらしい。「シ」は音読み。たしかに、「イチゴウ、ニゴウ、サンゴウ …」と音で読んでいるのだから次は「シゴウ」でないと整合しない。四面楚歌四苦八苦など、古いことばはたいてい「シ」と読むようだ。

この詩は学校で習ったと思っていたが、それなら正しく「シゴウ」と読まされたはずだし耳でもそう聞いているはずだ。なぜまちがって「よんゴウ」と思ったのかふしぎである。もしかすると教科書ではなく別の本で読んだのかもしれない。

立春、雨水、秋分などの「二十四節気」も「にじゅうよんせっき」とまちがって読んでいた。こちらのほうはたぶん活字でしか出会ったことがなく、頭の中で「にじゅうよんせっき」と読んでいた。これは「ニジュウシセッキ」と読むのが正しい。これも上述の高島さんの記事に書いてあった。

追記:
最初の段落で「シチ」と「なな」を間違えて逆に書いていましたが、子守男さんにご指摘いただいて気がつき、訂正いたしました。子守男さん、ありがとうございました。
コメント
この記事へのコメント
私は
「…ロク、シチ、ハチ…」
「…ハチ、なな、ロク…」
と言っています。間違って覚えた(教えられた)のかな?

ところで、自分のブログで先日英語のmnemonicについてちょっと書いたのですが、実はその時、「日本語の語呂合わせの方が自由度が高そうなのは、数字の読み方がいろいろあるからだろうなあ」とぼんやり考えていました。そうしたことは書かなかったのですが、今回の突っ込んだ記事を拝読して、さすがたんご屋さん!と思いました。
2007/05/31(木) 12:47 | URL | 子守男 #SHLDkvn6[ 編集]
子守男さん、これは間違えて書きました。さっそく直させていただきます。どうもありがとうございます。
2007/05/31(木) 12:53 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
子守男さん、ありがとうございました。
この記事は子守男さんのブログ記事に触発されて書いたものです。トラックバックさせていただけばよかったですね。すみません。
2007/05/31(木) 13:59 | URL | たんご屋 #Qhkulfr2[ 編集]
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